信託財産留保額
投資信託解約の際に支払う解約手数料のようなもの。
投資信託を解約すると、株や債券などを換金し、投資家に返金する原資を確保しないといけません。こういうことをするのにもお金が掛かってきます。この費用を残された投資家が負担するとなると不公平ですので、解約する人に負担してもらおうというのが信託財産留保額だと考えてください。信託財産留保額は、解約時に差し引かれ、投資信託の資産として残ります。
信託財産留保額は、0.1〜0.3%あたりの数字をよく見かけますが、信託財産留保額が無しのファンドもあります。
信託財産留保額は、解約時のペナルティのようなものですから、無しの方が良いかと言えば、そうとも言い切れません。
一つの投資信託をずっと持ち続ける投資家からすると、信託財産留保額があった方が望ましいのではないかと思います。信託財産留保額がある方が、解約時に掛かるお金で不利になりにくいですし、信託財産留保額があることによって、解約しようという気持ちを弱める可能性があるからです。信託財産留保額が無いと、解約するのにそれほど抵抗を感じなくなるんですよね。