安全部分の運用
安全部分のお金は、損したくない というか、損出来ないお金です。安全部分の運用は、利回りよりも元本を減らさないことが最重要です。
よって、元本保証の預貯金や満期まで持っていれば元本保証の国債 で行うのが良いと思います。
ただ、安全部分のお金は、目先の生活費、将来必要になってくるお金(教育費など)の集まりです。すぐに必要になるお金と必要になるのはまだまだ先のお金がありますので、すぐに使えるようにしておくお金の運用と必要になるのはまだまだ先のお金の運用は変えておく方が良いと思います。
すぐに使えるようにしておくお金の運用
日常の生活費や急な病気やけがで必要になったときにすぐに使えるようにしておくお金の運用は、普通預金が良いでしょう。金利は低いですが、いつでもデメリット無く気軽に使えるのは大きいです。
普通預金を利用する際は、少しでも良い金利がつくようネット銀行を使うのがよいと思います。店頭型の銀行よりもコストが抑えられるため普通預金の金利も若干良くなります。
ほんのちょっとリスクはあるけれど、普通預金よりも良い利回りを狙いたいという方はMRFやMMFが良いと思います。MRFやMMFは元本保証ではありませんが、短期の金融商品に投資する投資信託であり、元本割れの確率は限りなく低いです。ただ、日常生活の利便性という点ではやはり預貯金に軍配が上がりますね。MRFやMMFでは公共料金などの引き落としには基本的に対応できませんから。
必要になるのがまだまだ先になりそうなお金の運用
定期預金や国債での運用がよいと思います。普通預金のように気軽に出し入れ出来ない代わりに、利回りは普通預金より良くなっていますし、元本も安全(国債は満期まで持っていた場合)。すぐには使わないお金の運用にはぴったりです。
長期のものほど、利回りが上がる傾向がありますが、注意しないといけないことがあります。それはインフレです。定期預金や国債は基本的に決められた期間の間の金利は固定です。その間に世の中の物価が高くなり、固定金利の利回りをインフレ率が上回るようになりますと、額面上元本は損をしないけれど、実質、元本が減っているということになる可能性はあります(インフレはお金の価値を下げてしまいます)
普通預金やMRF・MMFのようにその時々の金利に応じて利回りが変わってくるような商品は、インフレになってもその分金利も上がる可能性が高いので、インフレに耐性がありますが、固定金利型の商品はそうもいきません。
私は、固定金利型の商品だけで運用するのではなく、インフレ(金利の上昇)について行けるような商品での運用も取り入れた方が良いと思っています。インフレ対策も考えた運用を行うのであれば、定期預金は1年もの、国債は、個人向け国債(10年) がいいんじゃないかと思います。
1年ものであれば、インフレが進んでも、次の年にはそのときの金利に応じた1年もの定期預金に更新されますので、5年や10年の定期預金よりはインフレに対抗できます。個人向け国債(10年)は、金利が変動するタイプの国債ですので、これもインフレに対抗できますよ。
→積極部分の運用についてもぜひお読みください。